『カレーライスと日本人』森枝卓士 著
冷蔵庫の掃除をかねてカレーを作った。
タマネギ
にんじん
ブロッコリー
まいたけ
キャベツ
ししとう
モロヘイヤ
こんにゃく
あと、大豆タンパク
作り方はいつも適当。
野菜ペーストを作る
タマネギ、にんじん、キャベツ、モロヘイヤを全部、
フードプロセッサに放り込んでペーストにしてしまう。
モロヘイヤが面白いもので、粉砕すると、ヤマイモのような粘りが出てきて、カレー汁のトロミ付けに使えます。
ということは、小麦粉が不要になり、アレルギー対応にいかがか。
なんて、いい加減なことを言ってますが、安うけあいは禁物です。
モロヘイヤの分量は大盛り2人前で一把ほどあればよいでしょう。
ペーストに火を通す
で、このペーストに、好みのカレー粉(ルウではなく)を好きなだけ入れ、
鍋で炒めるというか、煮るというか、とにかく火を通しながら、香りを立てていきます。
スープで伸ばす
気が済んだあたりで、スープをいれて伸ばします。
スープの分量はペーストの粘り具合を見て適当にします。
このスープですが、トマトの濃いめのものを作れば、モロヘイヤのミドリと混ざって、まさにカレー色に仕上げることができます。
緑のカレーにしたいのなら、それ以外のものを作ればよいでしょう。
コンソメでも、ニンニクでも、カツオだしでも、気分でやれば良いと思います。今日は、ニンニクオイルとコンソメスープを混ぜた物に、ワインやら、転がってたスパイスやらを放り込んだスープとしました。
野菜だけのカレーなので少々濃いめのスープが良いと思います。
完成とウンチク
あとは、野菜の生臭さが消えるまで煮込んで、ペースト以外の材料を具として放り込んだら完成です。
辛さの調節はこのときにすればよいでしょう。
チリペッパーがポピュラーですが、おすすめは韓国唐辛子です。
これは辛さがとてもさわやかで、口に残らず、入れすぎの失敗がありません。スーパーで粉末状の物が買えるでしょう。
ご飯にかけてもよいし、ルウのように脂っこくないので、そのままたべてもくどくないです。
カレーとはなんなのか
最近、ルウという「やり方」に従って、カレーを作るのが嫌で、こんなカレーを作るようになりました。
しかし、ものごころ付いたときから、ルウのカレーが当たり前だった自分にとって、
はたしてこれはカレーなのだろうか、という思いが今もあります。
だけど、クミンの香りといい、唐辛子の辛みといい、カレー味としか言いようがないこの食べ物はやはり、カレーであって、カレーライスでしかないのでしょう。
で、この本ですが。
カレーの起源や、日本に広まっていった経緯について書かれています。
インド、アジアのカレー、イギリスのカレーを調べた、ルポタージュとしてはなかなか興味深いものです。
ただ、それらの調査が、日本人のカレー好きの謎を解く、というテーマに対して、明快な回答を与えているかといえば、そのようには読めないのです。
結論らしいものとして、西洋を模範とした、軍隊から広まったという考えが示されています。
現代でも、軍隊を強調したカレーの広告が行われているのは事実です。
しかし、炊事係の兵士ならともかく、兵舎で食べたからといって、復員兵が、家庭でカレー作りを披露したなんてことが、はたしてあったのでしょうか。男が厨房に入ることが普通になったのはごく最近の事です。
家庭で日常的にくり返し、作られないものが、代表的な家庭料理として支持されるようにはならないでしょう。
一兵卒がカレーを知っていたとしても、それが日本のカレー文化発展の原動力だとは、にわかに納得することができないのです。
カレーの原動力とは
なんだったのか、といえば、受け売りであることを白状した上で言うと、「米のめしとつがいの料理であったこと」(『カレーライスの話』江原恵 著)ではないかと思います。
つまり、汁かけご飯という伝統が、われわれにあったことが、原動力というか、地盤としてあったというわけです。
『汁かけめし快食學』(遠藤哲夫 著)は、「日本庶民のかけめし力をさぐり、かけめしダイナミズムをみる」として、カレーライスを、汁かけ飯の系譜のなかで語っています。
考えてみれば、さっきのレシピは、野菜を潰して、トロミをだしたものをご飯にかけるという点では、とろろかけご飯と同じです。
(とろろをカレー味にしたらどうなるのだろう・・・)
モロヘイヤカレーの作り方があってできた、新しい料理でもなんでもありません。
その意味で、カレーライスは、「伝来したカレーの作り方」が生み出したものではなく、もともとある、汁かけメシの技術に、カレー粉という新しい素材が与えられたことで生まれた。そう考えることはできないでしょうか。
だからどうした。といえばその通りです。で、いいたいことはなにかといえば、
ここから後は、私の考えるカレーの考えなのでつっこまれても返す言葉はないですが、つまり、
カレーぐらいのことで、高級とか、安物とか、元祖・本家・本場、究極うんぬんを語ったり、憧れたりすることのつまらなさ。
あるいは、あるカレー料理人に権威付けした呼称を与えるとか、名乗るとかいうくだらなさ。
あるのは、カレー粉。分解すればタダのスパイス。
正統もなにもいらない。
好きなようにやったほうが楽しい。
おいしくなるように工夫すればよい。
食事力を鍛えよ。
『カレーライスと日本人』
「本物」を意識して作るような料理でも無いと思いますし。本物って何?という気もしますし。
レシピもない極めていい加減に配合していますが、けっこうそれらしい味になります。
小麦粉を使ったルウしか知らない事は、とれも規制されていて嫌なことだと思います。
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