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非@食べ歩き

食の本~感想・記録・書評みたいなこと。食のニュース批評・食文化の研究を通して食事力を鍛えてます
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『食とジェンダー』

 社会的・文化的に作られた性差のことをジェンダーと言いますが、はたしてジェンダーが食文化においてどのように関わってきたのかを考察した一冊。
男は仕事。女は家庭。と思考が硬直してる人にとってはムカツク内容満載ですが、そうでなければホウホウなるほどという本。

なぜ男が優位なのか 
 食う、食わせるために稼ぐっていうのは当たり前なんだけど、それがどういうわけか食わせてやってる方が偉いって話になって、家庭より仕事を優先するのが当然な世の中になってしまっている。
 そんななかで、たまたま主婦をしていた女性が下位で、稼いでくる夫が上位なんていうパワーバランスが家庭内に発生して、それが万事社会に広まっていつのまにか男が主、女は従という共通の了解ができあがっている。
 共通の了解なんていうと女性の反発を食らってしまうけど、女が従であるというのは男の欲望の中にだけ存在するのではなくて、実は女性自身それを(疑問符付だけど)美徳と捉えている場合があるんじゃないだろうか。

偏見に裏付けされた幸福感
 外で働く夫のために食事を作ったり、家をきれいにしておくのが「良い女房」だというジェンダーのバイアス(偏見・先入観)があって、それにに捕らわれて生きることで、それなりに満足している女性はいないだろうか。逆に言うと、男はそういうパートナーに世話されて外で仕事ができるのが幸せな家庭だと思っていないだろうか。

 家事・育児や介護と金銭収入を得る労働とは常に表裏支え合う関係であって価値の尊卑はありません。だけど、それらを男は仕事、女は家庭と、ジェンダーにあてはめて専業的に分担することが理想の家族像で、本当に幸せなのだろうか。
家庭はパートナーに任せて仕事に専念するという、一見美しい家族愛が実は誰もが幸せになれない構造不幸を招いていないか。
もっと地に足がついた幸せ。たとえば自分で考え作り、皆で食う飯がうまい。そういう喜びを大事にすることが庶民の目指す幸福じゃないのかな。
 
もっと家事を
 なにやら理屈めいてきてしまったけど、私がこんなことを言うのはなにも女性の地位向上や共同参画を促進したいからではなくて、ぶっちゃけた話、私自身、もっと家事がしたいからなのです。自分の食う飯の監督は自分でしたいし、家族の栄養のマネージメントなんておもしろいはず。掃除洗濯もそれを早く終わらせれば飯の事を考える時間が増えると思えば苦でもないかも。そのためには家庭に待機している女性たちにもっと社会へ出てきてもらって男の仕事を奪って欲しいのです。いや、女性に言うのではなくて男がもっと家庭に入れば良いのですね。そう、嫁さんを追い出すぐらいに。

食とジェンダー
竹井 恵美子
4810705250
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