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非@食べ歩き

食の本~感想・記録・書評みたいなこと。食のニュース批評・食文化の研究を通して食事力を鍛えてます
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 豊かで便利になった現代の食文化を支えるこだわり生産者のとりくみと、緩やかな自殺といわれる私たちの食生活の姿を通して、食卓の現実を考える一冊。

第1章 ブランド食材、その明と暗
ブランドに踊らされる事なく、本質を見抜く目を消費者が持つことが大切な時代となりそうです。

 「松阪牛」ブランドはその肉の格付けにかかわらず、松阪市周辺の22対象市町村内で肥育された牛にのみ与えられるそうです。
 この規定は平成13年に改正された新制度によって定められたのですが、鈴鹿市のある農家は、この規定によって対象地域から外れてしまい、肉質が劣るわけではないのに「松阪牛」を名乗れなくなってしまいました。

 同じ飼料や手間をかけて育てているにもかかわらず、牛舎のある場所によって「松阪牛」を名乗ることができず、高い値が付かないことは、農家にとって死活問題であり、将来にわたって品質が維持できるか不安です。一方で悪い肉でも対象産地内であれば「松阪牛」を名乗って良いことになってしまい、確かな品質という、ブランドを支える根幹の崩壊が心配される事態となっています。 

第2章 “安全基準”に揺れる食材

 消費者側にも反省の余地があるのでしょう。中国野菜残留農薬問題に見られるように、安全の責任を商社や生産者のモラルに問うことは簡単ですが、安さと見栄えの善し悪しばかりに注目するのは私たちですから。

第3章 “健康ブーム”の主人公たち

 しっかり食事をとる事が、いかに健康で人間的に生きる為に必要であるかは分かっていても、それが欲望や空腹をただ満たすだけのエサになっているのが現代人なのかもしれません。
 それなのにヤセる事や、健康情報の収集には熱心で、そのあまりかえって不健康な食生活におちいる矛盾があります。
 ただ、普通の生活をすれば健康なはずなのですが、その普通が全く見えない。情報過多で頭で食べることに慣れすぎて、身体の発するサインに鈍感になってしまっているからかもしれません。自分にとって普通なのか、周りが普通というから普通なのか判断がつかなくなっているのではないでしょうか。

第4章 日本のスローフード事情

 安全でおいしく、ごまかしがないことは食品に求められる当たり前のことなのに、それが今や付加価値となって価格にはねかえり、消費者を遠ざけています。いい加減なやり方をするほど安価でよく売れ、良心的な生産者はつぶれていくというのが食品業界の現実なのです。本当は私たちがわずかでも良心的な商品を選んでいくことで、こうした生産者が育ち、価格差は縮まっていくはずなのに、財布のひもは毎日の食べ物に対してはなかなか緩みません。一生付き合う体を作る食品には出費を惜しみながら、ついつい目先の享楽には散財してしまうのです。携帯電話料金や、本当に必要かどうか分からない家電とか、見栄だけの飾り物、ブランド小物、などなど、楽しみは人それぞれですが日々の出費のたびにその価値をゆっくりと考えてみることが大事かもしれません。それがスローライフかな。え、ちがうか。
私なら、なんでしょう。読まないで貯まる本や、パソコン関係の出費でしょうか。それらを控えて良い食品を食べる。あぁ、簡単なようで難しいかも。

第5章 ダイエットのトリビア

 過剰なダイエット情報はかえって体の発するサインを見逃し、無意味で体をこわすような食習慣を促してしまう。ダイエットに抜け道や近道はないというが、本当に必要なのは何だろうか。本書から抜粋すると。朝食を欠かさない。食卓であいさつすること。小皿で食べる。ゆっくりたべる。脱ファミレス。買いすぎ厳禁。日常を少し変える。治療食に学ぶ。とある。
 少しの学ぶ気持ちと快食の心がけがあればそれほど難しいことではなさそうです。ただ、”普通に快食”することの難しさは誰しもが感じるところではないでしょうか。仕事や色々で食事は思い通りにならないものです。
 私は快食のために、「食事が生活の主で、仕事も遊びもそれに従うんだ」と、とりあえず決める。何ができるかではなくてまずそう思うようにしています。

第6章 わたしたちは何を食べるべきなのか?

 できあいの総菜や外食が、おいしい、家では出せない味なのは当然です。そのために化学調味料や食品添加物を使っているのだから。(すべてがそうだとは言わないですが・・)
 外の味を家庭で再現しようと自炊すると、いかに大量の調味料が必要か分かると思います。外食や中食もレジャーとして楽しむ分には悪くないと思いますが、やはり家では、ゆっくりとよく噛んでおいしさが分かるものや、作る工程や材料選びを楽しめる料理をできるだけ食べたいなと思います。まあレトルトやインスタントを使っちゃうこともありますけど・・・。

検証!日本の食卓―私たちは何を食べているのか?
産経新聞社会部
集英社 2004-12
Review by shobosu
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