著者は東大法学部卒、農水省入省、その他いろいろ偉いポストへあま・・就き、現在は東京穀物商品取引所理事長就任という経歴である。 最後の経歴を見て興味のある方はピンと来たかもしれませんが、先だって不認可となったコメ先物取引の上場を図った東京穀物商品取引所のキーマンである。
本書の感想を簡潔に述べるなら、ありきたりの食談義とおざなりの食文化論である。
勲二等瑞宝章受章の大先生に対してとんでもない暴言であることはまずおわびしたい。
136項の前半は先生がお召し上がりになった名店老舗の紹介で、ああ、あれがウマイ。あそこがすばらしい。とまあそんな感じである。中盤は食の歴史と国際化のような食文化論であるが、これはなんというか孫引き集のような感じで、なんということもない。後半は現代食卓事情を語るのであるが、その問題点として一部を引用する。
それについては、明確な答えがないと断った上で、食卓の団欒がもたらす家族のコミュニケーションの欠如や、その中で養われる食への感謝の気持ちの喪失が人づくりの大きな障害となってきている
と締めておられます。 主婦がリード、夫が協力する楽しい食卓。なんて素敵・・・って一体何十年前の夢だよこれは。 中央官僚の頭の中はいまだに戦後か。食育基本法、さぞ崇高な理念に支えられていることだろう。 まあ、戯言はおいておくが、いくらか懐を痛めて読んだ私の希望をいうならば、コメの先物取引という色んな意味で日本人にとって重い大事業を企てているのだから、当然コメと日本人について徹底的に研究したはずである。その成果として日本人の主食論を深く語ってもらいたいと思う。現役のあいだは語れない部分もあるでしょうから。まあ、あとで、ゆっくりと。忙しい生活の中で主婦がリードして食生活にアクセントをつけ、これに夫が協力していくことが大切
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著者はある意味重要な人物
脱力の食育論