玉村豊男 著
パリのカフェ経営者の多くが、オーヴェルニュという一地方の出身者たちであると聞くと意外でしょうか。
どんな歴史があってそうなったのかを、オーヴェルニュの歴史と人々を取材するなかで探った興味深いルポルタージュです。
日本に比べてずっと多様な県民性をもつフランスという国で、オーヴェルニュ人のどんな気質がカフェ生み育てたのか。
玉村氏ならではの徹底したフィールドワークでカフェのルーツを探ります。
ほかにも、ワインの国フランスで、ビールを飲ませるブラッスリー(居酒屋)が増えたのはなぜか。どうしてブラッスリーでカキを店頭に並べるようになったのか。など、旅メシの楽しみを倍増させる教養が詰まっています。
また、挿絵写真の美しさとタイミングの絶妙さも高く評価したいところです。
パリを旅する、あるいは興味ある者にとっての資料的価値はもちろん、本としての所有感も満足できる一冊です。
『パリのカフェをつくった人々』
玉村 豊男 著
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