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非@食べ歩き

食の本~感想・記録・書評みたいなこと。食のニュース批評・食文化の研究を通して食事力を鍛えてます
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イラスト図解 農業のしくみ
有坪 民雄
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 農業にあこがれていると書きながら、実は何も知らないという、お粗末な態度に反省(?)してこんな本を手に取ってみた。

 実家の周りは田んぼばかりだった。親戚は農家だし、母は狭いながらも家庭菜園でトウモロコシやら、キュウリやら、イチゴなどを栽培していた。そんな田舎者にもかかわらず、私の農業に対する知識などというものは、世間の常識レベルなんてものではなく、ほとんど思いこみと偏見と、誤解によるものだと気づかされる。やってみないと分からないことばかりだ。

 思い上がりを承知でいうならば、私でさえ、農業をよく知らずに食い物のことを考えているというのに、世の中の人たちが、どれほど農のことを想いながら食のウンチクを垂れているのだろうか。と疑問に思う。
 そんなこと知らなくても、と言われればそうなのだが・・・

 本書から、考えさせられたトピックをひとつ。

 廃棄物処理の問題。
 日本は、飼料用にワラや穀物を輸入している。それらは結局、糞尿となり、有機物として国土に堆積する。地下水の汚染のおそれもあり、それをどうするのかということが問題になっているという。

 農産物とは、元はある土地に蓄えられた栄養であるから、
日本は、外国から食糧を買うことで、その国の土地の栄養をどんどん収奪していることになるのだ。

 そこで心配になることがある。輸出国の土壌荒廃だ。
 輸出によって持ち出された土地の養分が、すべて化学合成の肥料で埋め合わせできるほど、自然の循環メカニズムは単純ではないだろう。減ったものは加えなければ、土地は疲弊していく一方である。

 それでも化学肥料が使える国ならまだましだ。途上国はそういう物が十分に買えないから使えない。そのうえ生産物は安く買いたたかれ、さらに売れるものは何でも売ってしまおうとするので、ますます荒廃が進んでしまう。
 土地の荒廃は、農民をさらに貧しくし、飢餓をもたらすこともあるだろう。

 本書では、こうした途上国への支援として、食糧を送ることのほかに、その地の土壌を豊かにするための方策を提言している。
 日本にあふれる有機物を活かせないか、ということである。これは実にまっとうな意見で、輸入国の責務だとも思う。

 しかし、それはいいとして、私はもっと根本のところでも考えなければならないことがあるとおもう。

 食べ物を、できるだけ安く買わなければならない、という気持ちは、どこかおかしいのではないか。ということ。
 食べ物には、世の中がまともに成り立つために必要なコストが含まれるべきではないのか。
 話が抽象的で、自分でもどうしたらいいのか、今は分からないので、このへんにしておく。

 「家計の総支出の中で、食費のしめる比率を百分比で表したもの。」をエンゲル係数というが、これが低いほど生活水準が高い、というのは本当だろうか。
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